こころからだあたま。 参考になった本~NHKスペシャル うつ病治療 常識が変わる ~
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専門的でありながら、とても分かりやすい良書だと思います。
NHKスペシャル うつ病治療 常識が変わる

NHK取材班 (著)

私の専門分野ではないのですが、個人的に、とても関心がある領域です。
本書は、ふらっと入った本屋で見かけて、購入しました(番組の方は見ていません。)。

・うつ病治療の現在(薬物療法、その他の治療)
・医療が抱える問題
などを広く、かつ、深く理解することができます。

本書がなぜ分かりやすいかというと、やはり事例の多さによるところが大きいと思います。元患者さんやそのご家族、忙しい業務の合間をぬって取材に応じた医療関係者の方々の協力の賜物だと思います。

心のバランスが崩れたことにより引き起こされる疾患は、患者数が年々増加傾向にあり、また、潜在患者数も多いことから、市場性は高いという話はよく耳にします。それゆえ、薬の開発も力を注がれている分野です。

しかしながら、本書にもあるように、一見同じように見える疾患にも様々なタイプがあり、それに応じた薬物療法、カウンセリング療法などが求められます。多忙に追われる医師による「3分診療」で、最初から多剤療法が行われたり、改善しない場合にはどんどん投与量を上げていく事例などは、見ていて鳥肌が立ちました。

薬剤の標的が、よりピンポイントに絞られるにつれて、その対象となる患者さんも絞り込む必要が出てきます。そのためには、医師がきちんと診断し、正しく処方することが必要となります。切れ味シャープな薬剤の登場、ジェネリックの増加により薬への知識がより多く必要とされる中、分かりやすく、正しく(営利主義ではなく)、薬の有効性と安全性の情報を提供することが、今後、ますます製薬会社に求められることだと感じました。

本書では、本領域をめぐる医療の問題にも深く切り込んでいます。
 ・大きい病院では、より重症の患者さんがくることが多いのに、多忙なため、診療に時間がとれないこと
 ・そのため、開業する医師が増えていること
 ・心療内科は、特殊な装置やスタッフ等があまりいらないことから、簡単に開業できる分野であること(ビジネスチャンスと捕らえている医師もいること)
 ・現行の医療制度では、専門医でなくても開業できること
などなど、初めてしってびっくりする内容のことも多く書いてありました。

しかしながら、本書のよいところは、こうした問題点を浮き彫りにするだけではなく、未来へ向けた取り組みのよい事例等もいくつか挙げられています。とはいえ、心理療法士が国家資格ではないなど、欧米と比較して日本の現状は進んでいるとはいえないこともよく分かります。

今の世の中、普通に生きていても、心の中になんとなく不安を抱えてらっしゃる方は多くいると思います。また、家族や友人、同僚などに、心身のバランスを崩して苦しんでいる方がいる人も多くいると思います。病気や治療法に対して正しい知識を持つこと、温かく見守ること、そして、様々な人が助け合って克服していくこと(あせらず、時間をかけて)が大事だなぁと感じました。
2009.11.25 Wed l 医療・お薬・疾患 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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